アレスの天秤 感想一覧へ

サブタイトル「雪原のダブルプリンス」
VS 白恋・前編

(アレスの天秤の感想については、リアルタイムで22話くらいが放送されていた当時、一気に書いた感想メモを元にしています。)


 白恋の新キャラ紹介からスタート。サッカー初心者の女子だ。語尾がものすごく黄名子のご先祖感ある。はるかに嘘くさい方言だけど。ご先祖といえばGOのベータのご先祖は瞬木&ポワイ説を脳内で推してる(要するにその系統のどこかの段階で異星間婚姻が発生している→ついでにたった200年で時間旅行を実現する著しい技術発達の理由にもなると思っている)けど誰も言ってなくて寂しい。
 アツヤの言動が染岡っぽい。一方、士郎はソフト路線に。毒舌は弟に譲ったか。一度で二度おいしいダブルCV宮野だが、セリフは別撮りなのかが気になるところ。
 なえは染岡の承認を得てとっくにチームメイトになっていた。これまた黄名子ノリ。ライセンスまで用意済み。
 白恋の監督が製菓会社社長。学校名自体、元ネタは白い恋人だろうし、すごく北の大地のチーム感。アツヤは監督&新人の父娘が気に入らない様子。が、なえはまったく堪えてない。
 士郎はソフト路線のみならず王子様路線まで装備していた。私も「気軽に姫」って呼んでいいかい。
 なえは悪気なく人をイラッとさせる系女子の模様。これで悪意があったらギャラクシー初期さくらに近いがたぶんそんなことはない。むしろ、さくらと違って他人に不愉快に思われることを屁とも思ってない風。外見がふわふわ可愛い女子なだけで、実力を無視した自己肯定感といい、空気を読むことに興味がないことといい、メンタルは男子っぽい。父親譲りか?
 アツヤは困ったらアニキに助けを求める系弟か。
 染岡にはチームの問題が見えているようだ。そんなに落ち着いたキャラだったっけ。

視野の狭いOP

 雷門ミーティング。敵チーム紹介のターン。今更だけど染岡ホワイトコーティングverなかなかいいですな。士郎のポジションはゲームで人格統合後FW固定だったのを適用しているのか。
 そして、なんか毛色の違うものが来た! そもそも背景が大違いである。士郎に対して九郎って感じだ(?)。これがムフフな画像の正体だったら大草原。屈強な男だが、軍の訓練中にでも出会ったのか? それとも元同僚? 今度はちゃんとアツヤの画像が映し出される。マフラーが暑そう。
 おお、3人の強力ストライカーを中心とする、という情報だけで、促される前から対処法を口にできるレベルにまで成長している。だいぶ戦術理解度が上がっているな。
 うつむきのりかちゃん。点を入れられまくったことが悔しい様子。だ、大丈夫だよ、ゲーム的に言えばディフェンスの問題だし、メタ的に言えば脚本の問題だから……。恒例の剛陣先輩いじり。自分がいじられても仲間がみんな笑ってたら笑っちゃうところがとてもお人よし。のりかちゃんの健気さ、負けん気、向上心がとても良い。明日人による、共感と対等な励ましも最高。拳を合わせるところ、本当に仲が良くて好き。
 剛陣先輩がファイア〇〇芸人と化している。美味しそうな名称縛りでもしてるのか。もうこれ日和もツッコミを楽しんでるよね。やたら牧歌的な練習風景でとても全国大会にコマを進めてるチームと思えないほのぼの具合。ガツガツしたところが無いのは島の空気感なのか。
 杏奈ちゃんは野坂の病状が気になっている。いい子だから、そりゃそうか。人に話すのもはばかられるといったところか。
 つくしちゃんの振りで、趙金雲と子文の高速組手へ。そういや趙金雲は動ける巨デブだった。子文も視界が狭そうな被り物をしておきながらなかなかの使い手。そして、会話中の師匠の顔を容赦なくぶん殴れる非情さwww一応、いいこと言ってる風にしてるのに台無し!
 趙金雲の作戦としては、伊那国イレブンにはまだ、のびのび楽しい自分のサッカーをさせておくフェーズのようだ。精神的な試練はもっと後に来るということか?

 星章学園の前。夕焼け。
 校門らしきところで待っている明日人。灰崎を待ち伏せしていた。灰崎は顔に影がかかりっぱなしの拗ねモード。二度目の直接対決で明日人の性格を分かっているだろうに、わざわざ「笑いに来たのかよ」と自虐するあたり心が荒んでいる。
 明日人は、灰崎がフィールドに戻ってくる確証を得られなかった。これは帰り道ずっと悶々としていたんだろうな。
 木枯らし荘に戻る。日和のこの座り方リラックスした感じで好き。のりかは特訓中。やる気を出す明日人。明日人がやる気を出すと皆もご機嫌。やはりムードメーカーだな。イナズマ修練場に単身挑むのりかちゃんカッコイイ。画的にも貰える試練の難易度的も優遇されてる。
 明日人はシュート練習。灰崎のことを考えながら。どんだけ灰崎のサッカー好きなんだ。そんなにペンギンが気に入ったのか。キリッとした顔が良い。

アイキャッチ

 さくっと対戦当日。しろうさぎ本舗のCMは、可愛いに極振りって感じだ。商品名にかけて兎推し。語尾もぴょん。アウターコードでこのまんじゅう使って動きを再現してるシーンめっちゃ好き。
 野坂のフードハラスメントがリアクション強要の新境地を見せているwww 西蔭も西蔭で何も考えずオウム返しておいて困るなよwwwだからからかわれるんだよwww

 とくに理由もなく路地裏でボコられる灰崎。お前そんなにヤンチャキャラだったっけ。とはいえ、鞄が綺麗なので育ちがよさそうに見える。そして無抵抗だ。しょんぼりぶりがすごい。薄い本が厚くなりそうな展開ですねぇ……。
 灰崎、這うような遅さで狭く暗く路地から出ると、昼光に照らされる。見上げる大画面には明日人。段ボールの中から人間を見上げる捨てられた子犬みたいな灰崎。薄い本が厚くなりそうな展開ですねぇ。

 今回は剛陣→小僧丸でスタート。出グマ2号をぶちかますが、アツヤがシュートブロック。新必殺技「必殺クマゴロシ・縛」でボールを止める。やたらオーラの量が多い。あと熊(概念)が熊出没注意にしか見えない。アツヤくん、登別熊牧場は好きかね? と思ったら、熊殺しの異名がご自慢だった! 急いでゴールに戻るのりかちゃん。円堂もこういうシーンあったな。
 アツヤはフィジカルに当たってくタイプのFWか。キャプテン対決は士郎の勝ち。フォローに入ろうとする万作にのりかの警告が飛ぶ。ちっちゃいもの同盟は白恋の3人のパスワークで抜かれる。染岡&アツヤが同時に動くとディフェンスを固めきれないか。アツヤがシュートに入る。新必殺技「必殺クマゴロシ・斬」。このオーラの色が今作アツヤのパーソナルカラーかな。対抗は「ウズマキ・ザ・ハンド」。止めきれない。
 田舎者呼ばわりする小僧丸だがそれは味方に刺さるぞ! 案の定剛陣先輩が噛みつく。
 全体に、頭では勝ち方やゲームの進め方がわかっているのに、体感での相手の質の高さに追いつけないといった展開。煽ってくる染岡さん。変に貫禄があるけど紫色に光る石とか拾ってないよね?
 調子に乗るアツヤ、いたずらっ子の顔で仕掛けてくる。パスの先は距離のあるDF2者のど真ん中。コミュニケーションのミスで走りこんでくる染岡のマークにつけない。万作がスライディングでカバー。責任を押し付け合うゴーレム・日和。
 「ゴスってなんだよ」wwwそこつっこむ? そもそも何の前振りもなくゴーレムってあだ名がついてるキャラだぞ!www
 ディフェンスでどんどんボロが出る。目を離しちゃいけない相手が背後に立ってるのホラーだな。
 生臭いって単語はサッカー選手への悪口になるの???www 術中にはまり八つ当たりする万作、ゴーレムを委縮させる。見事に自滅フラグを量産している。
 雷門の強みはどの展開でも誰がどこでどう動くかのルール(作戦)が適宜共有・選択できているから迷いのないプレーができること。プレーの質で身体能力やスキル不足をカバーする。ところがいまは敵位置をはじめ、情報もルールも共有しきれてないことで雷門の強みが殺されている。のりかの叱咤もさほど効果がない。
 今度は剛陣の背中に憑りついてるアツヤ。こんなに感じの悪いプレーをするくせに、生きてるだけで吹雪家の闇が拭い去られるから、唯我独尊エースストライカー系列の中で唯一なんの重い過去もないぜ!!!! ヒュウ!!!!!
 小僧丸と明日人はポカーン。そうこうしてる内にハーフタイム。話が早い。
 キャプテンそんな硬いもの殴ったら手を痛めるよ、レブロンだってホワイトボードぶん殴って右手折ってたんだよ(道成をなんだと)。
 イライラしている万作はキャプテンに矛先を向ける。こういう空気の中で、小僧丸は距離を取り、服部は仲裁に入り、のりかは叱咤し、と各人対応しようとはするが、どれもエネルギッシュなプレーを取り戻せるものではない。
 当然だけどマネージャーズは監督を頼る。が、趙金雲は放置を決め込む。これは選手だけでゲームメイクさせるフェーズに移行したということか。前提として白恋対策はちゃんと仕込んであるんだろうけど。
 後々ストーリーから趙金雲が離脱する予感。自分がいなくなった後も明日人たちが自分で創意工夫して、自分たちでチームをまとめあげて戦えるように育ててる感じがする。いい味出してる監督だからできるだけ続投して欲しい。

 アツヤのスタイルは敵を自滅に追い込むことか。アホの子そうな言動や一見力任せなプレーの印象を裏切る、悪知恵が利く厄介な男。士郎はフットボールフロンティア初挑戦のはずだが完全に試す側の発言。これはチーム全体が、雷門に対する染岡の立場を共有してると思っていいのかな。
 ところで染岡はギャーギャーわめくキャラ付けじゃなくなったから貫禄出ちゃってるね。あとすでに吹雪兄弟との信頼関係を築いているようだけど白恋への転入はいつだ。
 自分を左右にフリフリするなえ。可愛い。

 後半開始。前半と同じ攻め手で来る白恋。効果があるんだから当然だ。あなたの背後に這い寄る熊殺し。万作、言い返せ! マグロは足がはやいんだ!!!
 それにしてもアツヤの仲間割れ誘発スキル、ひょっとして平行世界のアニキの脳内で使ってた? 前は「脳内に住んでる可愛い弟にしてはエグい性格してるな~、何度も脳内で作り直してる間に士郎本人のサバイバーズギルトを織り込んで歪んじゃったかな?」と思ってたけど、あれであんがい正確にアツヤを再構成していたのかも。これが可愛い弟なんだから恋は盲目ならぬ家族は盲目。さながら中国武侠小説に登場する一族系の敵。
 普通にシュートチャンスを作る白恋。アツヤのキック寸前で、明日人がスライディングしてチャンスを潰す。またFWが最終ラインまで下がってきてるwww このボールは明日人が持って上がるが染岡にとられ、士郎→染岡からノーマルシュート。これも明日人が止める。今度は明日人がシュートまで持ち込むがクロスバーに弾かれて失敗。珍しい。
 明日人と士郎の競り合い、結果はわからないが、わからないという描写なら、恐らく士郎の体幹はアツヤほど強くないから対等に競り合えたんだろう。また縦横無尽にフィールドを駆けまわる明日人。とにかく運動量が多いプレー。

 ボロボロの灰崎、建物に寄りかかって明日人の奮闘を見上げている。目が離せない様子。これは……あなたはだんだんサッカーがしたくな~る……。

 味方もちょっとどうしちゃったのと思うほど動き回ってる明日人。体力きつそう。でも笑顔を絶やさない。情熱的でアンセルフィッシュ、が明日人の持ち味だな。サッカーバカのサッカー愛にあてられた伊那国イレブン、正気を取り戻す。
 自分が何をすべきか思い出せば対応は早いのが雷門のいいところ。仲間と情報共有って大事。あと元々仲がいいグループだから「誰が指示するか」について迷う様子が一切ないのがいいよね。「どうしてそんな指示を?」とか「なんでお前に言われなきゃならないんだ!」みたいな展開が起こらない。ゲームでは起こるかもしれないけどwww
 奮起する剛陣を珍しく褒める日和・奥入wwwしっかり小僧丸のシュートをおぜん立てする剛陣先輩有能。これで1-1の同点。小僧丸の喜びのアクションが跳ねるボールのようで可愛い。

 白恋は次の手を打つ。ふたりの吹雪が放つ新必殺シュート「ホワイトダブルインパクト」。背景変わる分エターナルブリザードより強そう。二人で考えたものとはいえ使う時は一人のウルフレジェンドじゃなく、二人同時にボールに触る技が来るのは胸アツ。パラレルワールドの甲斐がある。
 対抗の「ウズマキ・ザ・ハンド」はシュートの勢いに負けて腕が凍り付く。白恋追加点。悔しがるのりか。
 明日人、体力がつらそうだが前線に戻る。呼吸法やってるのかな。自分で持って行く。抜かれた白恋ディフェンスの顔がやばい。ノーマルシュートで得点! 10番の面目躍如。ピストルポーズも決まって絶好調。果たして明日人に調子の悪い日はあるのか?
 染岡がなえの召喚を決めたところで終了。なえはチームの勝敗よりも自分の出番に興味がある様子だ。



次回の感想 第17話「爆裂!雪姫大作戦!」
前回の感想 第15話「皇帝の苦悩」


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